空母

平面研ぎを可能にする道具

刃物はハガネの平面と平面が鋭角に交わる事により真の切れ味が生まれます。
しかし、刃物を研ぐ事により砥石の変形が始まり、
研ぐ回数を重ねる度に、刃物の平面までも損なわれていきます。
真の切れ味を得るまでには永年の経験が頼りで、大変な時間と労力を必要としてきました。
大切な事は、刃物の平面を作る事と砥石を平坦に保つ事です。
シャプトン製の砥石と、空母との組み合わせにより、
刃物修正面で可能な限り刃物を平面に作り、
砥石修正面で砥石の平坦化を保ちながら、
今までにない平面研ぎをご体感ください。

各部の名称と働き

砥石の修正方法

修正する砥石を水に2~3分浸けます。
シャプトン以外の砥石を修正する場合には、
その砥石にたっぷり水を吸わせてから修正してください。

砥石の表面に鉛筆で修正時の目安となる線を引きます。

砥石修正面(A面)を上向きにし、
安定したところに置いてください。

盤上全体にしみ入るように水をかけてください。

凹凸した砥石を砥石修正面(A面)にあて①、②を数回ずつくり返したのち砥石を180度回転させ
同じように砥石が平面になるまでくり返し、最後に軽く③で仕上げます。
書き込んだ線が消えた箇所は砥石修正面があたっており正しく修正が行われております。
最後に砥石の角の面取りをしてください。

ご使用後は速やかに砥汁を洗い流してから保管してください。
その際には刷毛をご使用になることをおすすめいたします。

  • 注1. 荒さの異なる砥石を連続して修正する場合は、盤上をきれいに洗い流してから修正してください。
    4 micron未満(4000以上)の砥石を修正する場合には、特にお気をつけください。
  • 注2. 40 micron以上(320以下)を砥石修正面(A面)で修正しますとダイヤモンドの摩滅摩耗が早くなりますのでおすすめしません。
    40 micron以上(320以下)の砥石の修正は砥石同士を共ズリして修正します。

刃物の修正方法

  • ■ 刃物修正面(B面)を上向きにし、安定したところに置いてください。

  • ■ 刃物の修正は水を使用してお使いください。

  • ■ 刃物を修正する時は押す時にだけ力を入れ、刃物がゆがまないようにゆっくりと、同じ所ばかり使用しないで盤全体で修正してください。

  • ■ 平面のでていない刃物を修正しますと、初めに①のように刃の中心部分が楕円状に削られます。
    さらに修正が進むと②のように楕円がだんだん大きくなります。
    最終的に、刃が平面に削られますと③のような状態になります。

  • ■ 極小の刃物や先端の尖った刃物は模様のない部分で修正してください。

  • 注1. 刃物修正面(B面)は刃こぼれした刃の修正にはむいておりません。
    刃こぼれした刃の修正は40 micron以上(320以下)の砥石で直してからご使用ください。
  • 注2. 刃物修正面(B面)は刃物の平面だしのために非常に精度の高い平面が維持されていますが、荒研ぎに使用致しますとダイヤモンドの摩滅摩耗がすすめ早い時期に使用できない状態になってしまいます。
    刃物修正面(B面)は刃物を平面に修正する時のみご使用ください。
  • 注3. 刃物の角などで刃物修正面(B面)をキズつけないでください。
    ダイヤモンド面がえぐりとられる恐れがあります。

研ぎの一例

刃物の状態によって研ぎの手順が変わります。

  • 刃物の切れ味が失われた場合の順序

  • 刃物の平面が出ていない場合の順序

  • 刃こぼれが起きた場合の順序

① 40 micron以上(320以下)の砥石を使用し、刃こぼれがなくなるまで研ぎ上げます。(B)
刃こぼれを直すためには40 micron以上(320以下)の砥石を使用します。
40 micron以上(320以下)の砥石は30 micron以下(500以上)の砥石と比べると砥石の変形が早いために刃物を平面に研ぐ事にはむきません。
② 刃物を平面に修正します。(C)
刃物修正面(B面)を使用します。
③ 砥石を平らにします。(A)
砥石修正面(A面)を使用します。
④ 4~30 micron(500~3000)の砥石を使用し、刃物の平面を保ちながら研ぎ上げます。(D)
平面が作られた刃物を砥石で研ぐ場合、砥石全面でなるべく時間をかけずに研ぐ事が必要です。
時間をかけすぎると砥石の変形が始まり、やがて刃物も変形してしまいます。
⑤ 4 micron未満(4000以上)の砥石を使用し、刃物の平面を保ちながら研ぎ上げます。(E)
④と同じ考え方です。
この段階まで刃物を平面に研ぎ上げると、刃物と砥石が密着して、刃物から手を離しても砥石の上に刃物が立つ状態になります。

最電着のご案内

長期間のご使用でダイヤモンドが摩滅摩耗し、
研削力が低下した場合にダイヤモンドの再電着がご利用になれます。

ダイヤモンドの摩滅摩耗

料金等詳しい情報はこちらよりお問い合わせください。